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久米 民和; 伊藤 均; 飯塚 廣*; 武久 正昭
Agricultural and Biological Chemistry, 47(5), p.1065 - 1069, 1983/00
飼料から分離されたA.versicolorの分生子の生存曲線は緩衝液中でも乾燥状態でもシグモイド型であった。D値とInduction doseは、緩衝液中で37および17~18krad、乾燥状態では50~51および25~48kradであった。これらの結果から、A.versicolorの殺菌線量は0.7Mrad以下で十分であることが明らかとなった。他の好浸透圧性糸状菌の放射線感受性もA.versicolorとほぼ同様であった。分離されたA.versicolor3株のうち2株に発ガン性物質であるステリグマトシステンの産生能が認められた。精白米培地上に生産されたステリグマトシスチンの量は、M13株で410g、c132で、280g、MYA-0056で730gであった。しかし、M26株には生産性が認められなかった。ステリグマトシスチンは乾燥状態では放射線に対して安定であり分解を達成するためには52Mradの高線量が必要であった。したがって、ステリグマトシスチンが生産される前に殺菌することが必要である。
久米 民和; 伊藤 均; 飯塚 廣*; 武久 正昭
食品照射, 18, p.5 - 9, 1983/00
飼料から分離されたA.versicolorの分正子の殺菌曲線は緩衝液中でも乾燥状態でもシグモイド型を示した。D値とInduction doseは、緩衝液中で37および17~18krad、乾燥状態で50~51および25~48kradであった。これらの結果から、A.versicolorの殺菌線量は0.7Mrad以下で十分であることが明らかとなった。他の好浸透圧性系状菌の放射線感受性もA.versicolorとほぼ同様であった。分離されたA.versicolor3株のつち2株に発ガン性物質であるステリグマトシスチン産生能が認められた。精白米培地上に30C、10日間培養したときのステリグマトシスチン産生量は、標準株MYA-0056株の1/2~1/3程度であった。ステリグマトシスチンは乾燥状態で照射すると線量に比例して分解したが、放射線に対して安定であり完全に分解するためには52Mradの高線量を必要とした。したがってステリグマトシスチンが産生する前に、放射線殺菌することが効果的である。